通機会関連の大きなイベントとして、2000年9月30日(土)13:30から学内において 「学科創設40周年記念祝賀会」が行われました。記念講演会では、卒業生の岸 甫氏が 「基幹・工作機械産業の変動」と題して含蓄のあるお話をして下さいました。 また通機会会長の坂田氏のご祝辞、元学長の田中先生と現学長の梶谷先生の ご挨拶を頂きました。引き続き大学会館にて懇親会が開かれ、 祝賀会は成功裡に閉会しました。ご参加いただき、 会を盛り上げて下さった卒業生の方々には紙面を借りてお礼申し上げます。
臨増定員がなくなり、定員が2割減となったことと、 大学生活を少しでも長くたしなもうというモラトリアムの風潮から、 平成13年度1研究室当たりの卒研生の配属数は減っています。最近の統計では、 入学して4年間で卒業する学生の割合は、昼間コースで75%、 夜間主コースに至っては実に50%を下回っています。 平成12年度に退学届けを提出した学生がかなりおりました。
学生の異動は、平成12年度学部卒業生昼間コース123名、夜間主コース28名、 大学院博士後期課程修了生5名、博士前期課程修了生71名 、 平成13年度学部入学生昼間コース110名、夜間主コース32名、 大学院博士後期課程入学生6名、前期課程入学生72名となっています。
昨年度の異動教官は4名で、山藤和男教授、東信行教授(一般教養人文系 (英語担当)から分属)が停年退官、朱世杰助教授が東大生研に転任、 劉林生助手が任期満了退職です。山藤和男教授は本学で17年間教鞭を執られ、 本学科の特色であるロボット分野の基礎を築かれました。こうした功績から、 本学の名誉教授に就任されました。本年度の新規採用では、 梶谷教授の後任人事として、茨城大学から下条誠教授を、 熱工学分野に機械技研から山田幸生教授、制御工学分野に長塩知之助手、 生産加工学分野に張守彬助手を迎えました。その他、 学科事務室のパート職員の久保さんと三橋さんが退職され、 代わりに岡安さんと宮川さんを迎えました。
昨年就任した梶谷学長が2000年9月13日に「構想21要項」を発表しました。 その要項の前書きは次のようなものです。
(まえがき)『電気通信大学では、21世紀を迎えるにあたり 「電気通信大学21世紀戦略構想」を策定し、 個性輝く大学たるべき特徴的立場と行動指針を明確にするとともに、 それを実行に移すための「構想21推進本部」を設置した。「構想21要綱」は、 21世紀戦略構想の具体的行動計画策定の基本指針をまとめたものである。』
その理念は、「高度コミュニケーション社会」を目指した実践的教育研究を進め、 社会との多様な連携を深めるというものであり、そのための教育目標、 研究活動、予算配分の弾力的運用などについて規定しています。また、 新学科体制の学年進行に伴って大学院改組を検討しています。 学部7学科体制を維持しつつ、大学院を部局化することで、 専門教官は研究科に所属し、学部兼担教官となるという構想が進んでいます。 詳細は未定ですので、 いずれ新年度学科長の黒田教授から報告していただけるものと思います。
キャンパス内では附属図書館の建物を解体し、 その跡地にコミュニケーションパークの建設が進んでいます。 この中には附属図書館、総合情報処理センター、 C学科の一部その他が入ることになっています。また、 電気通信大学80周年記念会館(建物名称:リサージュ)も昨年竣工しました。 大学に隣接した中村屋の跡地に地上7階建てマンションが建設中です。 10年以上大学を訪ねていない方はその様変わりに驚かれると思います。 ぜひ大学をお訪ね下さい。お待ちしています。